web系エンジニアが現場でモチベーションを維持するため意識しておきたいこと

おはようございます。
日々仕事をしているとモチベーションが高い時期と低い時期があります。
その大きな要素の一つとして、
「常駐先によってレベルの差がある」
ことが挙げられると思います。
この記事は働く場所が一定期間ごとに変わる業務委託系のエンジニアを対象に、僕なりに考えた
「仕事のモチベーションをコントロールする方法」
をご紹介したいと思います。
また、エンジニアに限らず、派遣社員などの働く場所が一定の場所に定まっていない人にも当てはまるかと思います。
環境の違いによる成長スピードの差は当然
よくありがちなのは、同じ会社に所属する同期の人間と自分を比較してしまうことです。
「自分は現場でテストコードを書いているだけなのに、他の同期はもう、設計と開発をやらせて貰っている」
こんな状況になると焦りが出てくるのは当然です。
「案件ガチャ」
という言葉が業界に一般的にも浸透しているように引き当てる案件によって仕事内容が全く異なってしまいます。
これは予め自分の希望を営業に伝えていたとしても、常駐先が希望に沿った仕事をさせてくれるとは限らないためです。
こんな時に
「今の俺はこんな案件に携わっていて、設計も開発も担当している」
と得意げに話す経歴1、2年の同期の自慢話は無視しましょう。
たまたま引き当てた案件が良かっただけです。
自分と同期では状況が全く違うのに、同列に見て比較することでモチベーションを崩されると勿体無いので、
開発案件に着手できていない時点では他人と自分を比較すること自体に意味がないと捉えるべきだと思います。
レベルが高すぎず低すぎずを狙うのが妥当
「案件ガチャ」と言われるだけに狙おうと思って狙えるものではないかもしれませんが、自分にとって今の現場のレベルが高すぎるか、低すぎるかはいくつかの現場か経験した人であれば判断がつくと思います。
僕個人としては結構重要になってくると思うのですが、
「自分にとって丁度良いレベル感を見極める」
ことが大事になってくる気がします。
いくつもの現場を経験していると現場によってレベルに差があることを確実に実感できます。
例えばコードレビューの精度であったり、個々のチケットに切られた期限の違いや、フロントとサーバーのどちらに重きを置いて進められているプロジェクトかなど時と場合によって全然変わってきます。
過去に参画した大手企業の自社開発サービスの保守運用案件はかなりレベルが高く、とても苦労しました。
周りのベテランエンジニアのレベルの高さと、自分より後に入ってくる新人エンジニアのレベルの高さに圧倒されていました。
この時期は新しいことを勉強する意欲も削がれ、仕事自体にもモチベーションを高めることができず、結果的に成長が停滞してしまっていたと思います。
その次に配属された現場は自分よりスキルの高いエンジニア数名と、スキルの低いエンジニアが数名いる状況の環境でした。
僕は正直この状態が一番ベストではないかと思います。
スキルの高い低いは何をもってそう判断するかは曖昧ですが、自分の中で
「この分野に関して自分はこの人より精通しているな」
と思えることが一つでも二つでも見つかればそれは自信になります。
「人と比べるなんて意味がない」
「他人より劣っている、優っているは重要じゃない、自分が成長できたかどうかだ」
と綺麗事をいえばそうかもしれませんが、僕個人の考えとしては正直いくらチームで仕事をするといっても、エンジニアは物作りをしている間は基本的に一人で解決するものなので、
「あの人にはできて俺にはできない」
という状態が生じると劣等感を感じるものじゃないかと思います。
なので、できるだけそういう劣等感を感じずに済むために日々勉強するわけですが、勉強したところで埋められない潜在的な能力の差はいくらでもあります。
埋められない状況には目を瞑るにしても努力で解決できそうなレベルであれば
「この人よりは分かっている」
というものをいくつか実感できる状態を持っておくとモチベーションを保つことができます。
そして、絶対的に自分よりレベルの高い人が自分の近くにいる状態が望ましいです。
レベル高い人の対応した修正コードに頻繁に目を通しつつ勉強していける環境は貴重だと思います。
とにかく低姿勢を保つほうが得策
あくまで僕の持論になってしまうことと、全ての人に当てはまらないと思いますが、自分より年上に限らず年下でも技術力の高い人は高いです。
歴でいうと自分より全然浅いのに能力の高い人はいくらでもでてきます。
更に一定年齢以上いくと、必然的に若い人の方が頭の回転も早いので能力が高いです。
自分の業務経歴の長さと実力が比例しないのがこの業界に大きな特徴の一つではないかと思います。
よく僕が陥りがちな思考としては
「これだけ経験を積んだのにあの若手エンジニアに敵わない」
という考え方でこうなるとモチベーションが一気に下がります。
「そもそもこの仕事は自分には向いていないのではないか」
と自暴自棄になりがちですが、結論を言ってしまうと、案件をこなせるだけの能力さえあれば、仕事に困ることはないので、
「無駄な劣等感に固執する必要はないな」
と考えられるようになりました。
同じ空間で仕事をし続ける以上、
「自分と他人を比較せずにい続けること」
はなかなか難しいですが、
それより、この先自分が食べていけるだけのスキルを身に付けることと、過去の自分と比べて成長が実感できていればそれで良いと割り切るほうが自分ん的に一番楽な気持ちの状態でいられるのではないかと思います。
まとめ
モチベーションの維持の仕方は人それぞれではあるかと思いますが、少なくとも
「自分の成長度合いを実感すること」
は維持するための大きな要素の一つなのは確かだと思います。
そうなった時に他者と自分を比較してしまいがちですが、その際
- その人は比較対象として適切か
- 自分の今のレベルに対して「自信」を与えてくれる人と「焦り」を与えてくれる人が両方いる環境に身をおけているか
- 最終的には過去の自分と比較してどれくらいできるようになっているか
この3点をほどよく意識し続ければ、現状の自分を何かと比較する際に生じるモチベーションを崩さずに維持することは可能かと思います。
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