初めてシステム開発を請負ってみて感じたこと

初めてシステム開発を請負ってみて感じたこと

僕は基本的に「業務委託」の形式で取引先企業に常駐してwebシステム開発案件に参画する働き方が一般的です。

ある日知人の会社から

従業員のスケジュールと勤怠を管理できるシステムを作って欲しい

と頼まれました。

なぜ大手クラウドサービスを利用しないのかという疑問

具体的に相談されたのは以下の2点です。

  • 手作業でExcelでやっている勤怠管理の作業をシステム化したいのだが、作るにあたってどれくらいの費用がかかるのか知りたい
  • システム化する方法にはどういった手段があるのかを知りたい

IT業界に身を置く自分がこの話を聞いてまず最初に思いついたのは

今時は便利なクラウドサービスで月額制で割安で充実した機能が使えるものがあるからそれを利用するべきだと思う」

という提案をしました。

一旦、それで話は終わりましたが、後日再度連絡がきたので、話を聞いてみると

「クラウドサービスだと要件にあった物が見つからなかった」

「今システム開発会社数社に見積もりを取っている所で、そっちで引き受けてもらえるとしたらいくらでできるか見積もってほしい」

と言われました。

要件を聞いた感じだと、自分一人でも十分に作れる規模感だったことと仕事を貰えれば良いお小遣い稼ぎにもなると思いました。

サンプルで拝借した業務用のExcelファイルを元に、JQueryとCSSで簡易的なモックを作成して

「こちらで引き受けるとしたらこういうイメージのものが作れる」

ということを提示してみたところ、提案した案が気に入ってもらえたようでした。

更に見積もりに関しても一般的な企業が提示しそうな額より一回り価格を抑えて出しました。

企業で引き受けた場合はシステム開発料の利益に人件費を上乗せした形で提示するため、どうしても下限がみえるのですが、その辺個人であれば、利益を損なわない範囲で柔軟に対応できるところが強みではありました。

結果的に採用されたので開発を引き受けることになりました。

そして先日納品も無事完了し、業務運用がスタートしました。

窓口に立ってくれた知人から話を聞く限りでは、利用者には満足頂いているようで、今以上に作業の効率化を図りたいところがあり、機能追加として対応して欲しいという要望が既に挙がっています。

潜在的な見えないニーズはまだまだある

この記事で言いたかったことは、「クラウドサービス」「サブスク」などで便利なサービスが溢れているこの世の中にでもカバーできていないシステム利用者のニーズが存在することを実感した、ということでした。

例えば「勤怠管理システム」と聞いてできそうなことを例に挙げると、「勤怠時間管理」「シフト管理」「打刻管理」などがありますが、これらを細部まで使いやすくかゆいところにまで手が届きそうに設計された優良なクラウドサービスが世の中には多々存在します。

便利な機能を組み合わせれば簡単に作れてしまいそうにも思えますが

しかし今回作ったシステムは一般的なスケジュール管理とは少しかけ離れた一面があり、テンプレ化されたサービスでそれを実現するのはまだまだ難しそうに見えました。

これを機能豊富なクラウドサービスから構築するとしても、構築のための学習コストが大幅にかかりそうだと思ったことと、ITに精通していない業界、会社、からすると「今の業務の中にクラウドサービスを取り入れる」という行為自体に抵抗があるということが分かりました。

利用者がクラウドサービスに歩み寄るかそのわずらわしさをお金を払って解消するかは天秤にかけられるところだと思いますが、その選択をするのは利用者自身なので、そういった微妙な層にいる顧客をターゲットに新しいサービスを作っていくというのは一つの大きな指針としてあってもいいのではないかと感じました。

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